以下は、ヲタでありながらなりきれなかった半端腐女子
が思春期に一人寂しく紡いだ妄想話についての文章です。痛いです。 その昔、魔動王グランゾートというアニメにすっかり萌えて、でも同人仲間がいなかったのとそのセンスがなかったので、一人寂しく、まるっきりコピー作品だ ろ、みたいなオリジナル話を作ってました。 左の絵はその主人公さんたちで、上から、ケン、ダイ、イサ。 グランをご存知の方は、誰がどのキャラに対応するかすぐおわかりになると思いますw 一人、激しく外見を改変しちゃったのがいるのですが(ごめん) 物語は偉い単純。ようは、悪の帝王が出てきて、それを三人が魔法その他でやっつけるというもう、まんまRPGちっくなお話。 …なのですが、作者が年を取るに連れて、もともと歪んだお子様だったのが精神的に更に荒廃していき(人はこれを成長とも言う)、高3の時点 では話が かなりすごいことに…なってたかはわからないけど、もとのサンライズアニメとはだいーぶ違う方向に来てたのは間違いないです。 たとえば、既に画像部屋に上がってる絵ですが、こんなシーンが随所に ある感じ。 最初に話を考えついたのは中坊のときだったのですが、その後も頭の中だけで延々と話を考えてて、高校の間は折に触れて絵とか書いてました。 漫画や小説などできちんと形にすることはついになく、その気力もなかったんですが、挿絵みたいに思いついた場面を描いて、結局設定含めて200枚くらい描 いたのかなあ(笑)? だいたい全体の話&設定はこんな感じです。(インスピレーション元のネタが時々かいてあります) 登場人物 ケン(黒髪): 東方大陸の東の端にある小国の出身。冒険開始当時12歳。父は勇敢な武将だったが、ケンが幼いとき北の国へ魔物討伐に出かけて死亡。優秀な風の魔法使いで ある母に育てられるが魔法は何も知らない。 しかしある日、魔王がケンの居る街に「勇者の器」が育ちつつあると予知し、軍勢を派遣して街を壊滅させてしまう(→ドラクエ2)。ケン は母親の 魔法により一人かろうじて難を逃れるが、親も友だちも家も全て失う。唯一残されたのは母の遺言、それも何故か「父さんを捜しなさい」(& rarr;ドラク エ3)という言葉だった。 また、母の魔法で飛ばされた先である山奥の修道院で修道士見習いの少年、イサに出会う。 イサ(メガネ): 捨て子だったので生年月日不詳だが 14−15歳くらい。年の割に小柄な修道士。若くして炎の魔法の名手。魔法で飛ばされ意識不明のケンを発見し、彼の父親探しを手伝う 事にす る。丁度彼自身、修道院のしきたりにより巡礼の旅に出る年齢だったのでいいタイミングだった。 感情の起伏の乏しさ、髪や瞳の色等、少し普通の人間と違ったところがある。実は魔力の質も違うという事が、旅立つ直前、修道院長の示唆によりわかる。 ダイ(金髪): 東方大陸には珍しい北方人種の少年。12 歳くらい。港町に住む孤児。年若くして窃盗や裏稼業に手を染めている。ケン、イサに出会ったのは偶然で旅に加わるつもりは毛頭なかった。だが同時期に地元 のマフィアグループの抗争に巻き込まれかけて、イサに助けられる。成り行きで旅をする事に。抗争の最中、イサは彼に水の魔導師になる素質があると直感す る。 物語 12歳から15歳くらいまで延々と彼等は世界を巡ります。そして親探しの旅が途中から、魔王征伐になるのです。 まず、イサは巡礼のために東西南北にある大神殿をめぐるのですが、まず最初に訪れた東の神殿で「四つの聖なる石」の話を聞きます。 四つの石はそれぞれ、風、土、火、水の性質を持ち、世界が危機に陥るとき、それぞれの石が勇者を一人選ぶというのです。 そしてその場にあった「風の石」によりケンが突然選ばれてしまいますw 3人はそこで、他の石の導きにより他の3人の勇者を探すべきであるということ、しかし、四つの神殿のうち西の神殿は既に滅ぼされているため、土の石の行方 がわからないことなどを知ります。 その後間もなく、南の神殿にあった火の石でイサが勇者として選ばれ、北の神殿にある水の石でダイが選ばれます。これで4人のうち3人の勇者がそろいまし た。 残る一人の「土の石」勇者は? 実は、4人目の勇者は既に魔王軍の手に渡っていたのでした。そして、魔王の息子の一人として育てられていたのです(→虎王@ワタルw) そして、その養育係にあてられていたのが、何と、魔王に洗脳されたケンの父親でした。 実はケンの父は魔王の手下と戦って命を既に落としているのですが、その勇敢さを評価した魔王は彼を黄泉の国から召還し、手下として側に置いたのです。 なお、この魔王のやらしさと強みは、生への強い執着を残して死んだ個人を黄泉から召還し手下として操れることです。そういう設定になってるので、敵キャラ もエグいのが色々出てきます…。(飢餓の村で親に口減らしのため殺された子供とか…(汗)殆どホラーです ね。) ダイの素性は? 北の神殿に向かう途中にわかります。 彼は北方大陸にある大国の、それも王族のおボッちゃまだったのです。 しかも彼には病気がちな一卵性双生児の弟がいて、その肖像画からすぐに血縁関係がわかりました。 ダイが一人で東方大陸に居た理由は、幼い頃使節団として東方に訪れた父親と共に海で遭難したからでした。父は死にましたが、ダイは生き延びて海賊に拾われ たのです。この遭難事故も、単なる嵐等の天災ではなく、そのころ勢力を伸ばし始めていた魔王軍と関係があるといわれています。 そういうわけで、まずは母と弟との感動の再会…となります。 イサの素性は? この辺がクライマックスになる予定だったです。もう王道展開。 彼は何と、魔王の本物の息子でした(笑 そして、魔王の属する一族は、伝承で「鬼」と呼ばれ畏れられていた人外の存在であったことがわかります。おそらくはこの世界があるのとは別の次元からやっ てきた存在で、特殊な魔力と長い寿命を持つ一族でした。 鬼達自体は普通は穏やかで平和を好み、人間と共存する種だったのです。しかも月日が経つに連れて近親交配で生殖力が衰え、数も減り、此処100年ほどは人 目につかないところでこっそりと暮らしていました。 それが、数十年前突然変異のように強い魔力を持った子供が長の家に生まれました。それが魔王だったのです。魔王はそのまま、平和共存の伝統を破って人間世 界に攻め入りました。動機は不明ですが、どうやら彼自身は、分離共存により一族が衰退していくよりは、生命力と繁殖力のある人間を支配下に置き、混血を進 めて一族の繁栄を望む方が正しい事だと考えていたようです。 そしてイサは普通の「鬼」ではなく、魔王が魔力を使って作った人と「鬼」とのハーフでした。普通の「鬼」は頭に角があり髪の色も特徴的、感情が昂ると目が 赤く(ナウシカw)なるなどの特徴があるのですが、イサにこれがないのはそのためだったのです。 なお、普通は人と鬼の間に子供は生まれません。そして魔王がそれにも関わらずイサを作ることが出来たのは、禁断の魔術に手を染めたからでした。このために 人間の女性が一人犠牲になっています。(ほんとに暗い設定だ…。) 上述の「混血政策」を実現するための実験過程でイサは偶然のように生まれたのでした。しかも唯一の成功作ということになっています。 また、生と死の境をいじる禁断の術に手を染めたのもこの「混血政策」に関わりのあることでした。一度死んで蘇り、その魂も肉体のあり方も性質の変わった人 間ならば、鬼と交配できる存在に改変できるかも知れないと魔王は考えたのです。ただしこれもなかなかうまくいっていませんでした。 (この辺、生物学的には変ですがファンタジーなので大目に見て下さい。) ラスボスとの戦い 苦しい戦いになります。 まずは、イサが一旦魔王に操られかけます。ですが、真相を知った魔王の「養子」(=素性を偽って育てられていた土の石の勇者)が自らの命を犠牲にしてイサ にかけられた洗脳を解きます。 その後は、更に苦しい父殺し展開です。ケンは元父親である「魔王の右腕」に二度目の死を与え(それにより彼の魂を魔王の呪縛から解放もし)、その後三人で イサの「父」でもある魔王を倒します。 世界は魔王の脅威から救われ、三人は歓呼とともに人々に迎えられます。 ただし、長い苦しい旅はそれぞれの人生に一生消えない痕を残しもしたのでした…。 三人のその後 人生それぞれ的な状態が待っています。 戦いが終わった時点で15歳。大人というのは半端で、子供というには年を取り過ぎています。 ケン:故郷の壊 滅と言う悲劇からスタートし、巡り会えた父親と戦うという悲運を背負いましたが、その後は穏やかな人生が待っているようです。冒険の後は、旅の途中で知り 合った女の子と結婚し、田舎の村で幸せに暮らします。この子が一番「まとも人間」系。 イサ:なんと、 鬼達のコミュニティに「次の長」として迎えられます。魔王は実は鬼達を率いるべき長の家系の一人息子だったのでした。 そして、現在の長はイサの祖母。この血統の上に、一応イサは勇者ですから、期待の眼差しでもって迎えられます。ただし、人間の血が混じっていることに難色 を示し続ける少数派は根強く残ると思うので、波乱の人生が待っていそうです。そして一人だけ寿命が長い&成長遅いですので、ケンとダイとは同じ時間で生き られません。 ダイ:母親と弟 のところに一旦は帰るのですが、やはり 10数年離れて外国で暮らした歳月は大きかった。家族への愛はあっても、王族の立場が要求する社会のしきたりやら、独特な人間関係やらにどうしても馴染む ことが出来ません。話合いの結果、祖国で王族として生きる事を捨てて、魔導師として放浪の旅に生きることを決意します。要は三人の中で一番、定住できない 感じの人になります。 この人の恋愛模様も一番複雑で、まずは13か14歳くらいのとき既に母親くらいの年の未亡人と付き合いかけて別れ、次に故郷でかわいい平民の女の子と付き 合うが、魔王征伐の後放浪の旅に出る事を決めたあたりで別れる。その後、旧魔王軍の将校だった少年と奇妙な関係を持ちます。しかし、もともと魔王の魔力に より生かされていた少年は程なく死ぬ運命にあり、二人の関係も短命に終わります。その後も流浪の旅を続けます。だけど、一番多くの人と触れ、各地に伝説を 残す人物になるでしょう。 * …とまぁ、こんな感じです。いかに昔から妄想ばかりしてたかがわかるですね。 なお、他にも私は設定だけなら10種類かそれ以上くらい物語を作ってるのですが、細かいところまで妄想できてたのは割と少なくて、次の二種類にしぼられま す。 一つ目が、この三人組冒険話および、同じ世界の別の時代に起きたファンタジー設定の話(歴史好きだから…)。 もう一つが、実はオリジナル画像でも既にお目見えしてる、「美少女顔したヘタレ王子とマッチョ王女の冒険物語&関連物語のシリーズ」です(こんなの)。後者の方は高校 時代から大学一年くらいまでの間に妄想してたんですが、こちらの話がもー………見事 にセックス&バイオレンス v Le travestiに出てくるレベルのネタは全てそこにある感じです(あ、でも屍姦はナイ)。 …くどくなってきましたので、さすがにこの辺で終わりに致します。 ここまで読んで下さった方奇特な方、いらしたら本当にありがとうございます。 しょうもない管理人ですが、それでも今後ともよろしくお願い致しますm(_)m 2006年5月
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